新卒一級葬祭ディレクターのブログ

新卒で葬儀屋さんに入社した、アニメ好きな一級葬祭ディレクター

直葬って間違ってる?

最近増えた!と話題の「直葬」という言葉

 

まぁ現場にいる身としては増えたというよりは前からあるので、可視化されたもしくはメディアが過剰に報じているか という気がしていますね

それだけ専門にやってる葬儀屋さんは別として大抵の葬儀屋さんならわかってる気はします

 

とまぁ、これは本題ではなくてですね

 

 

 

そもそも直葬って何か

一般的には宗教的的な儀式を伴わないで火葬のみを行うこと というような意味合いで使われてますね

火葬式とか言ってるとこもありますか

 

 

このやり方ってどうなのかという話です

①メリットデメリット

②宗教的に見て

③個人的感想

 

 

①メリットデメリット

メリットは当然手間と費用でしょうか

お通夜に参列する弔問客もごく少数なので

対応もしなくていい、身内だけだし気兼ねない

その分ゆっくりとお別れの時間を取れると

考えることもできます

 

費用も当然火葬のみですから抑えることも

可能です

棺、搬送費用、骨箱一式とかその程度

ただ、実際は体を保護するドライアイスや、会館などに連れて行った時の安置費用、希望するなら処置、湯灌費用、着物などを頼むのか

などなど状況によって変化はありますが

概ね30万も有ればなんとかなります

火葬費用などは市営かどうかによっても変わってきますが、概ねこの中に収まるかと

 

デメリットととしては、シンプルなので

お別れとしての実感が湧かなかったという

ご意見の方もいましたがこれは感じ方ですね

 

あとはお付き合いがあった方だと、そういった人たちに連絡しないと後からなんで教えてくれなかったのと軽いトラブルになったりしたケースも実際に観てます

これは親戚にも言える話です

どこまで声かけるか問題ですね

 

親戚だと、特におじさんとか

寺呼ばないなんて何事だ!葬儀じゃないって

言う人も年代というか宗教観が違うので

結構いますね

渋々葬儀だけのお寺さんを呼ぶこともあります

うーん これは何が正解とかはないですが

難しい

 

あとはお寺さんとかと付き合いがある場合

これは後述ですが、トラブルのもとです

 

②宗教的に観て

キリスト教系とかだと全然フ火葬だけとかあるので、とりあえず仏教的に見てってことです

 

お寺様に言わせればけしからん、と言うお寺様もいます

ただ、経済的理由で選択した場合で菩提寺がある場合は相談のもと色々なパターンがあります

 

お布施などはご相談した上でご家族がお渡しできる費用で、通夜葬儀通常の形式

直葬で行い、後日納骨の際にお参りしてもらったら戒名もらったり

 

お寺と付き合いがないならご家族の選択になりますね

 

 

 

③個人的感想

超絶個人的見解ですが、送る人が自由に判断して、影響を受けて、納得する価格で、納得できる妥協などをして、後悔せず送ること

いやこれ当たり前なんですがね

 

故人と生前話してて決まってるならそれでいい

とも思いますし

身内に嫌だと言う人がいてその人を立てるもよし、自分たちの希望を通すもよし

金出さないのに口出すなと思うもよしです

宗教を重視するならそれもよし

 

ここだけは譲れないみたいなポイントがあれば、分かりやすいですね

そんな簡単ではないけど

 

直葬なんて葬儀じゃないと言う発想はわたしには無いですね

 

社会の変容とともに形式も変わる

送る側の心がそれで満たされるならそれこそ

その家族にとって最良の葬儀であったと

言えると思います

葬儀の形式は変わっても大切な本質、人を想う心は変わらないと思いますので