新卒一級葬祭ディレクターのブログ

新卒で葬儀屋さんに入社した、アニメ好きな一級葬祭ディレクター

葬儀の予約

たまにあります 葬儀の予約をしたい

 

生前にご葬儀の相談というのは増えてきていますが、その流れで予約したいという方が居ます

ごく稀に

 

いや、無理ですよね?普通に

こういうケースはその場では半分笑い話になっているんですが

 

そうじゃなくてもっと逼迫した状況

危篤の人がいるから明日の通夜をできるように会場を押さえてくれ という電話はあります

 

大変な状況下でそこまで考えを巡らせてらっしゃるのはすごいと思いますが、危篤とはいえ

持ち直すこともあれば、一年先までご存命のこともありますよ

 

亡くなる前提というのはちょっとですね

危篤の方が居て近々連絡が来るかもしれないという情報共有はしますが流石に予約は実際に亡くなってからのご連絡でお願いいたします

 

たまになんで予約できないんだ!って怒る方もいらっしゃいますが、どこの葬儀屋もそうじゃないですかね?

 

お気持ちはわからなくもないですけどね

 

コロナ感染患者の火葬

私の勤務する地域でもだんだんとコロナで亡くなる方のお手伝いも増えてきました

 

そんな中で、そうなんだぁとなった最近の話です

 

新型コロナウィルスが原因で亡くなった場合に

死後のPCR検査を実施した結果が陰性かつ、

感染の恐れがないと病院の方で判断された場合には通常通り、いわゆる非透過性納体袋等は使わずに移動し、通常の通夜葬儀が可能との

運用になりました 

 

そんなパターンもあるんですね

まぁ陰性ですからね、大丈夫ということなんでしょうかね

 

これにより火葬許可証の取得にあたっていろいろと確認しなければならないパターンも増えてきました

 

陰性で通常に葬儀ができると判断されたパターンでは、診断書には陰性や感染の恐れ無しと誰が見てもわかるように書くということになってるらしいですが実際はまだまだ周知されてない現状です

 

その結果一類感染症なんかに分類されちゃうと本来しっかり通夜葬儀ができたはずなのに、立ち会えないなんて状況になりかねません

 

なので、病院お迎えの段階でしっかり死亡診断書の確認をした方がいいですね 葬儀屋さんが

 

死因はコロナであっても感染の恐れが無しということでお迎えに伺い、診断書には単にコロナとだけ書かれていたら困りますからね

 

そういったところは注意していがなければならないです

 

 

でもご家族は良かったとなるでしょうか

 

我々も知識をしっかり増やして業務に臨みます

 

 

年末年始のご葬儀

年末の葬儀をされる皆様におかれましては、大変お疲れ様でございます

 

本年の年末年始は30日が友引で火葬場が休みなので、28-29という日程と30-31という日程になります

 

元日は火葬場が休みですので31日のお通夜、翌年1日の出棺はありません

 

今年はコロナの影響もあってさらに、という漢字ですが例年この時期参列者は限定的で、かなり少数で行われることが大半です

 

晦日に火葬場というのは、お互いに気が引けるという感じみたいです

 

そのため、ご自宅で行う選択をする方、出棺のみでシンプルに済ませる方、1日葬で行う方など時間的な要素を簡単にすることも増えます

 

あとは都市伝説ですが、年末は駆け込み的に少し件数が増え、年を越して三が日くらいまでは例年ピタッと件数が3分の1くらいになってます

何か理由あるんですかね?

 

よって我々も年末年始休みないですよ!

 

今年は夜勤を避けることができましたが

去年は大晦日から夜勤でした

 

お客様の家で葬儀の打ち合わせをしながら年を越しました

お互いに大変ですねって感じの空気になります

お蕎麦をご馳走になったのはいい思い出といいますが、皆さんが大変なのにお気持ちをお寄せいただけるその優しさが暖かかったです

 

みんな大変な年末年始の葬儀

なんとか無事に終わるよう、本日もお手伝いしています

 

 

 

葬儀における演出

私の会社では葬儀に際してご家族へ何かサプライズをすることが原則になっています

 

いやもう、ね、なんとも言えませんよ私は

 

 

会社としては、均質化しつつある他社へ対して

スタッフ力で差をつける的な、それで感動施行をしてリピーターへという考えです

口コミとかですね

 

個人的には無し

 

感動させるって何?葬儀舐めてんの?

と思いますよ

 

いや、たしかに私も実践した中で非常に喜んでいただいたこともありますが

 

でも大切な方を喪った時の精神状態において

私は、まずは遺族に寄り添って、葬送に際しての種々の障害や負担となり得るものの排除を第一にすべきだと考えてます 綺麗事ですが

 

それが結果的にご遺族の安心に繋がり信頼関係ができれば、最後には今度また何かあった時はお願いするね と言っていただけると思います

 

感動させることは目的ではない

 

当然営利企業なので、それはわからなくはない

でも、お客様第一ですよ

 

お客様に気を遣わせることの方が多いです

前述の通り、とても感謝されることもありますが、総計では気を遣わせることの方が多い

 

考えてみてください

お父さんが亡くなったとして何か好きな食べ物があったとします

例えばみかんとか

 

そんな話が打ち合わせ時にポロっと出て

最後棺にお花を入れていざ蓋を閉めるというときに、葬儀屋の担当がこれよかったらってみかん持ってきて、入れてあげてくださいなんて言われて、その場で嫌だと言える人の方が少ないと思いますよ

 

そもそも、どのレベルみかん好きなんだ?問題

がありますよ

棺に入れるくらい?亡くなった人が入れて欲しいと思うくらい?

遺族は入れてあげたいの?好きな産地とかは?

みかんならなんでもいいの?

などなど

 

ここは確かに受け手の問題なので、そう思わない人もいることは事実でしょう

私個人は嫌だとまでは思いませんが、この立場なら気まずいです

 

全てを否定はしません

お話の中で、〇〇の寿司が好きで病床で食べたがってたなぁ、供えてあげたいけど時間なくて・・ このくらいピンポイントなら

まぁ実行する余地はあるかなぁ くらい

 

そこはお客様との距離感をうまく掴んで

どのくらいのやってあげたい気持ちなのかとか

色々勘案する必要があると思います

 

前述のみかんの件も、その前にお供えを軽くするとかの段階を経てもいいのでは?

それでも私は否定的ですが

 

我々は感動させることが要らないとまでは言わなくても、それが目的、本質では決してない

と思います

 

ご遺族の負担軽減をいかにするか

粛々と滞りなく進めることに腐心すべきです

 

会社の意見も100%わからんということはないんですが、本質の理解は足りてないよなぁと思います

 

以上踏まえ、立場もありますから、色々提案というか意見具申したんですがね・・・

 

どうやら私の方が良くないみたいですよ

 

雇われて給料もらってるってそういうことだとは割り切ってますからね・・

 

でも葬儀、人の死に携わるなら矜持を!

というと大袈裟ですが

大切なことは忘れたくないです

 

これは独立なのか

とかまで考えてしまいます

 

とりあえずまた頑張ろう!

 

 

 

 

自宅で亡くなった方の話

最近は最期の時を慣れ親しんだご自宅で迎えたいということで、自宅で看取る方も多いです

これは定期的に先生が診てくれているので、いわゆるかかりつけ医という人がいますから、亡くなった際はその先生がご遺体を診断して

死亡診断書の発行がされます 一般的な流れでその診断ののちに葬儀屋さんへご依頼します

 

ここからはドライアイスで体を保護したりなどなど、病院で亡くなってご自宅や会館へお連れした時と同じ流れになります

 

しかしご自宅で最期を迎える方は皆さまご病気というわけでもなく、悲しい話ですがさっきまで元気だった方が急に亡くなることもあります

 

当然、この辺りの知識は普通の知識では無いですから亡くなったから葬儀屋さんへ!と思ってもご連絡をいただくこともあります

 

我々はまず状況確認をします

自宅で亡くなった旨を伺った際は必ず先生の診断の有無を確認します

とはいえ、皆さま先生へご連絡する方々の方が多いので無事に診断後にご連絡されてます

 

いわゆるかかりつけ医がなく突然死の場合は

警察が介入することが多いです

 

自宅で亡くなった際に、万が一にも事件性がないかを確認する意味でご遺体をお預かりして

検視という流れです 目的は事件性の有無ってところでしょうか

 

これで問題がなければ専門の医師が死亡診断書を発行します

 

原因不明な場合は行政解剖、犯罪の疑いありなら司法解剖へと進んでいきます

 

ここからは葬儀屋目線の実務の話ですが

ご家族さまも警察署へ行ったりと大変にされてるお姿を拝見します

 

夏の孤独死となればさらに、お体の状態の変化なども著しいですからね

 

我々も警察よりお迎えの許可が出たのちに伺い

お体のご処置をしてご自宅なりにお連れできる状態を整えます

 

上記のように事故等によるお体の損傷が激しかったり、腐敗が進んでいたりすると、臭いなどの問題もありますから、単なる処置ではない

場合も少なくないでしょうか 

 

お顔をご覧いただくのは難しいという場合もあります

もちろん、皆様のご家族ですからご覧にならない方が良いとは伝えます

その上でこちらでご処置をします

見るという人は稀かなというのが業務していての感覚です

 

納体袋に入れられて衣服も身につけていない状態です ちょっと寂しいですが

 

通常なら、移動してあげてそこで湯灌納棺と日程を決めていきますが、損傷や腐敗が激しい場合はその場で納棺させて頂いています

お顔はもう見れない状態になります 包帯で顔を覆うように巻いてあげています

 

お棺に入った状態にして、そこからご自宅なりにお連れします

ご自宅にお帰りをご希望でも、棺のために帰れないということで残念に思う方もいますので、その辺りの調整ご相談には若干神経を使いますが、でき得る最善のご提案をすることに努めさせていただきます

 

我々も尊厳を大切に、心を持って処置させていただいてます

最後に対面するのが我々葬儀社というのも故人に申し訳ないなと個人的に思ったりもします

 

ただ、葬儀進行を滞りなく進めることが私たちのできる故人への弔いだと考えています

 

 

 

 

結婚したらダメ?

お亡くなりになった方のお孫さんが今月結婚予定で、していいものかどうかというお悩みです

 

結論してもいいと思います

いわゆる喪中と言われる1年間は慶事には参加しない方が望ましいというのは確かにそうなんですが

今回は結婚ですから

 

私自身は結婚式だとしても挙げていいと思ってしまっています

亡くなった方だって身内の幸せ喜んでくれると思いますけど

 

そういう問題で無いという意見ももっともです

これは個人差があるところですし

家庭や親族によっても反応は違うでしょう

 

式を挙げるならともかく列席する側であったならすこし考えてもいいかもしれませんね

 

こういうのって昔からある慣習的なものですから地域、家庭によって本当に受け取り方が違ってきます

 

自分がどう思うか、どうしたいか

それを優先させて自分の意志で決める

これが1番 というのが私の意見です